新しい間取り図の提案:B社さんからの2つのプラン

間取りのこと

プラン①:現状を活かした間取り

プラン①:現状を活かしつつ、暮らしやすさを意識した間取り

B社さんから届いたプラン①は、「もともとの間取りを活かしつつ」、現実的なアレンジを加えた内容でした。

リビング・洗面所・浴室を中心に、『ぐるっと回れる回遊動線』が確保されていて、特にキッチンから水回りへのアクセスの良さが印象的でした。
キッチンのすぐ隣に洗面所・浴室があるため、家事の導線がとてもスムーズに感じられました。

ただ一点気になったのは、浴室の床が20cmほど上がる設計になっていたこと。
お風呂まわりは濡れやすい場所なので、20cmという段差は想像以上に高さを感じました。
小さな子どもや高齢の家族がいるご家庭であれば、安全面での配慮が必要だと実感しました。

プロジェクターについては、リビングのテレビ台のある壁に投影する形になり、これは自然な収まり方でした。
ただし、その分、学習机や本棚、シェルフなどを置くスペースが限られるように思えました。
暮らしていくうちにモノはどうしても増えていくので、収納面での工夫はやはり必要でした。

また、リビングが回遊動線の一部になっていたことで、テレビの前を横切らずに移動できるのは、地味に嬉しいポイントでした。
プロジェクターで映像を見ているときも、人の動きが気になりにくく、落ち着いて楽しむことができそうに思いました。

寝室のウォークインクローゼットが『抜けられる構造になっていた点』も、使い勝手がとてもよく、日々の着替えや洗濯の動線がスムーズになりそうだと思いました。

ただ、リビングをもっと広くしたいという希望に対しては、ほぼ現状のサイズ感のままだったため、少し物足りなさを感じました。


プラン②:カウンター中心の暮らしと収納力たっぷりの間取り

プラン②:収納力とカウンター中心の暮らしを提案してくれた間取り

続いて届いたプラン②は、**「収納力」と「動線の工夫」**がしっかりと考えられた間取りでした。
特に印象的だったのは、廊下に大きな収納が確保されていたこと。各部屋のクローゼットもしっかり充実していて、「収納はなるべくまとめてしまいたい」という我が家の希望に丁寧に応えてくださっていたのが嬉しいポイントでした。

キッチンはL字型で、ダイニングテーブルを置かずにカウンターテーブルで食事を完結させるスタイル
この暮らし方は我が家にとっては初めてで、正直ちょっとびっくり。でも同時に、「こういう選択肢もあるんだなぁ」とワクワクしたのも事実です。

日常の食事風景を思い浮かべながら、
「カウンターで朝ごはんを済ませて、すぐに洗い物」なんてイメージしてみたり、
来客時や両親が泊まりに来たときの“非日常のシーン”も想像してみたり…。
こういった予想外のご提案があると、自然と暮らしを具体的にイメージするきっかけにもなりました。

ただ現実的には、来客時の席の確保やテーブル周りのスペースの使い方など、少し工夫が必要になりそうだなとも感じました。
普段の暮らしと、特別な日の過ごし方。その両方のバランスをどう取っていくかが、ひとつの鍵になるかもしれません。


プロジェクターとリビングの“もったいない動線”

間取りの中でちょっと気になったのが、ソファの向きとテレビ台の位置
ソファは掃き出し窓に向かって配置されていて、テレビ台がその窓際に置かれるようなレイアウトになっていました。

我が家ではテレビは設置しない予定でしたが、その場所にはプロジェクター用のスクリーンを設置する予定だったので、
「ここに窓があるのはやっぱり気になるな…」と感じました。
ベランダへの出入りや、カーテンの開閉、光の入り方なども含めて、スクリーンまわりはもう少し自由度があるとよかったなと。

ちなみに、テレビ台の裏側には収納スペースも確保されていたのですが、
窓を使うためのスペースになってしまうことで、その収納の出し入れにも制約が出そうだと感じました。


リビングのスペースと収納のせめぎ合い

「無印良品の収納ケースをまとめて置きたい」という我が家の希望にも応えてくださっていたのはありがたかったのですが、
そのぶん、リビングが広げられていない印象もありました。

図面上で赤く囲まれていたスペースはリビングとして機能してはいるものの、
「くつろぐ場所」というよりは、「通路の延長」のようにも見えてしまって…。
収納の確保と居住空間のバランスを取ることの難しさを、改めて実感したプランでもありました。


玄関からキッチンまでの距離もそのまま

そして、玄関からキッチンまでが遠いという点は、前のプランと同様、従来の間取りのまま
これまで住んでいた賃貸では玄関近くにキッチンがあったこともあり、どうしても気になってしまうポイントでした。


小さな違和感も、丁寧に向き合うきっかけに

このプランは、収納を充実させつつ、新しい暮らし方のヒントを提案してくれたという意味で、とてもありがたいものでした。
その一方で、動線や家具配置の“ちょっとした違和感”が、実際の暮らしをリアルに想像するきっかけにもなったように思います。

どんな暮らしをして、どこでくつろいで、どう動くのか。
間取り図を見ながらそんなふうに想像を巡らせる時間が、


まとめ

プラン②は、収納を重視する我が家にとって、とてもありがたい設計でした。
細かな要望にもしっかり応えていただいていて、間取り図を見たときには「なるほど、こう来たか!」と感心する点も多くありました。

一方で、カウンター中心の暮らし方や動線など、実際の生活に落とし込んでいく中で、「もう少し工夫できる部分はないだろうか」と感じた点も多々ありました。

どのプランもメリットと課題がありましたが、比較していくことで、我が家らしい暮らし方に合った間取りが見えてくる気がしていました。

今後も、また別の会社からいただいたプランやリフォームの体験などをご紹介したいと思います。
この頃は、間取りに関してはいくつかの視点から比べてみることで、我が家らしい理想の住まいに一歩ずつ近づいていけているように感じられて、間取りのことばかり考えていた日々でした。

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