【床材選び】リビングと洋室のフローリング、どう決めた?

仕様のこと

今回は、我が家のリフォームで悩んだ「床材選び」のお話です。
リビングと洋室、それぞれの床をどう決めたのか…。振り返ってみると、知らなかったことがたくさんありました。


■ 床材って、今まであまり意識してこなかったかも…

正直に言うと、これまで床材について深く考えたことがありませんでした。
実家は一軒家、社会人になってからはずっと賃貸マンション暮らし。
物件探しでも重視してきたのは、立地・間取り・日当たり。
床は「色合いが好みならOK」くらいで、「素材は木なんだろうなぁ」くらいの感覚でした。

そんな私が今回、工務店さんとの打ち合わせの中で、はじめて「床材の世界」に足を踏み入れることになりました。


■ 見積書にあったのは「Panasonic ベリティス」

リフォームの見積書に書かれていたのは、「Panasonic ベリティス」シリーズの床材。
傷に強く、お手入れも簡単で、価格的にも現実的。
広く使われているシリーズで、子どもがいる我が家にはちょうどいい選択肢のように思えました。

でも、「本当にこれでいいのかな?」という思いも湧いてきて、床材について少しずつ調べてみることにしました。

■ 調べてわかった、奥深い“床の世界”

調べ始めると、初耳の言葉がどんどん出てきました。

まず、床材のベースとしてよく使われているのが合板(ごうはん)という素材。
これは複数の薄い木板を接着剤でぴったりと貼り合わせた板
のことで、強度や安定性に優れており、多くの床材の芯材として使われています。
床材の種類を理解するには、この合板の存在も大きなポイントでした。

さらに、表面の仕上げによって以下のようなタイプがあります。

  • シートフローリング:木目が印刷されたビニールに合板を貼ったもの。お手頃価格で扱いやすい。
  • 突き板(つきいた):0.3〜0.5mmほどの天然木を表面に貼ったもの。合板と組み合わせて使われる。
  • 挽き板(ひきいた):2〜3mmの天然木を使用。質感がよりリアルで、高級感もある。
  • 無垢材:すべてが天然木。木そのものの温かみや経年変化を楽しめるが、湿度などの管理が必要な場合も。

水まわりに適した素材や、防水・防汚加工された床材があることも知り、驚きの連続でした。

■ ショールームで実物を体感!

ネットや本だけではわからないと思い、まずは見積もりにあったPanasonicのショールームへ。
予約なしでも見学は可能でしたが、スタッフさんの説明を聞きたいときや見積書を持参したいときは事前予約が必要でした。

突き板やシート仕上げの床材がそろっていて、色や木目、踏み心地などを比較することができました。

続いて、YouTubeでよく紹介されていた朝日ウッドテックさんのショールームへ。
こちらは完全予約制で、室内の床すべてが各種床材で構成されていて、靴を脱いでそのまま体感できます。

天然木の種類も豊富で、

  • ブラックチェリー
  • ハードメイプル
  • ブラックウォルナット
  • オーク
  • ヒノキ

など、それぞれの木に個性があり、見た目や踏み心地、経年変化の楽しみ方まで説明していただきました。

また、デザインもヘリンボーンやモザイク調、ペットと暮らす方向けの仕様など、バリエーションが豊かで感動しました。


■ 家で比べて、じっくり検討

工務店さんからも各メーカーのサンプルをお借りできたので、自宅で実際に床に並べて比べたり、素足で踏んでみたりして、じっくり悩みました。

  • 予算を重視するならPanasonicさん
  • 快適さを重視するなら朝日ウッドテックさん

最終的には、「毎日触れる場所だからこそ、床材の優先度を上げよう!」という思いに家族で納得し、天然木の風合いをしっかり感じられる朝日ウッドテックさんの挽き板を選ぶことにしました。


■ マンション特有のルールにも注意!

床材選びで忘れてはいけないのが、マンションの防音規定です。
管理組合によっては、防音等級(軽量衝撃音:LL、重量衝撃音:LH)を定めている場合があります。

選んだ床材には、その等級に対応した”クッション材付きの“マンションタイプ”が用意されており、「最初はフワフワすると感じる方が多いんですよ。」と工務店さんから教えてもらいました。

実際に住み始めた頃は、確かに少し違和感がありましたが、今ではすっかり馴染んで、家族全員それが当たり前の感覚というか何も気にならなくなりました。


■ おわりに:調べてよかった!納得して選んだ床で、快適に暮らしています

床材選びは、思っていた以上に楽しく、暮らしについて深く考えるきっかけにもなりました。
工務店さんが見積書に載せてくださった床材にも、おススメの理由があるのだと思います。

でも、実際に我が家の暮らしに合った床材を探してみて、ショールームで体感したり、YouTubeで学んだり、たくさん考えて選んだことが、今の納得感や快適さにつながっていると感じています。

「この商品を選んだ理由」を工務店さんに聞いてみることも、大切な選択の一歩になると思います。

最初の一週間ほどは慣れなかった踏み心地も、今ではすっかりわが家の“当たり前”に。むしろ、優しい温かみを感じるほどに馴染んでいます。
冬の朝、ベッドから出たときの「ヒヤッ…冷たい…!」がないだけでも感動もの。
一年中、つい寝転がりたくなるような天然木の床に、毎日小さな幸せをもらっています。

床に触れるたびに、「あのとき調べてよかったなあ」と、しみじみ思う日々です。


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